横須賀 市 異臭 - 横須賀で再び「異臭」騒ぎ。首都直下型地震の発生は近いのか?
横須賀 市 異臭 - 横須賀市・横浜駅異臭の原因「人工地震の準備で水素核融合が起きる」CIAイルミナティ
異臭大気の化学分析と検出された化学物質 神奈川県環境科学センターは、横須賀市消防庁舎などで採取した異臭大気をガスクロマトグラフ質量分析計(混合物を分離し、それぞれの分子量を測定する機器)を用いて分析。 10月14日と15日、および24日と26日に採取されたものの分析確報値を11月4日に公表しています。 その後、11月6日にも横浜市で異臭の通報があったようですが、大気採取には至っていません。 これまで4回の分析結果では、いずれもガソリンに含まれる物質(ブタン、ペンタン、イソペンタン)が検出されています。 このうち、特に10月26日が高い濃度であり、異臭が感じられなくなったときと比較して90~約200倍の濃度で検出されたとのことです。 また、アクリロニトリルについては、2. 上記の5物質以外にも、有害大気汚染物質のうち環境基準値または指針値が定められている物質を分析しましたが、いずれの日も分析結果は環境基準値または指針値を下回る濃度だったとのことです。 以上の結果、また異臭を感じた時間が短時間であることから、神奈川県環境科学センターはただちに健康に影響を及ぼす恐れはないとしています。 これらの化合物のうち、アクリロニトリル以外は、すべて炭素と水素からできている炭化水素と呼ばれる有機化合物です。 大気中の濃度が高かったブタン、ペンタン、イソペンタンは、炭素の数が4個と5個の炭化水素で、ブタン、ペンタンは炭素が直線につながったもの、イソペンタンはペンタンの構造異性体(分子量が同じでも構造が異なるもの)です。 私たちに身近なガソリンは原油を沸点の違いによって分離することで得られ、常温においては無色透明の液体で、揮発性が高く臭気を放ちます。 成分は炭素数4~10の炭化水素の混合物で、ペンタンやイソペンタンはいわばガソリンそのものと言ってもいいでしょう。 では、こうした化合物は身の回りのどんなところで使われているのでしょうか。 まず、ペンタン、イソペンタンは沸点が常温から体温の範囲にあることから、遅効性の発泡剤として、たとえばシェービングフォームや発泡式冷却スプレーなどに利用されています。 また、フロンガス(オゾン層破壊物質)に代わって発砲スチロール(高分子化合物のポリスチレンを発砲させたもの、スーパーの惣菜トレイ、トロ箱など)製造の発泡剤や、接着剤や印刷用のインキなどにも使用されています。 一方、ブタンは卓上ガス缶やライターなどに使われています。 ベンゼンは原油中にも含まれており、化学物質合成の原料として重要ですが、発がん物質で使用には注意が必要です。 かつてガソリンの品質を上げる、すなわちオクタン価(ガソリンの質を表す指標)を上げるために、ベンゼンをガソリンに混入させていましたが、現在は行われていません。 アクリロニトリルは、アクリル繊維や合成樹脂の原料であり、また、かつては味の素の主成分であるL-グルタミン酸ナトリウムがアクリロニトリルから製造されていました。