アミティーザ - しつこい便秘の救世主!?:慢性便秘症の治療薬5製剤のまとめ
アミティーザ - アミティーザは約30年ぶりの便秘の救世主?特徴と従来の薬との違いを解説
記事の内容• 回答:30年ぶりの新・便秘薬 『アミティーザ(一般名:ルビプロストン)』は、便を柔らかくし、腸の輸送能力を促進することで、慢性便秘症を治療する薬です。 「クロライドチャネルアクチベーター」という新しい作用を持つ下剤で、とは全く異なる効き方をする薬のため、従来の下剤では効果がなかった人にも効果が期待できます。 従来の下剤と異なり、寝る前1回や、お通じのない時に頓服で服用するのではなく、1日2回朝食後と夕食後に服用することに注意が必要です。 更に、腸管内の輸送機能を改善し、腸の粘膜組織を修復する機能も持っています1。 1 アミティーザカプセル インタビューフォーム 『マグミット』は、水を集め、便の水分量を増やす「浸透圧性下剤」です。 この『マグミット』と比べると、腎臓の機能が低下した人にも使用ができ、長期使用でもを起こさないほか、腸の動きも整える効果もあるため、より高い効果が期待できます。 『プルゼニド』は、腸に刺激を与えて蠕動運動を起こす「刺激性下剤」です。 この『プルゼニド』と比べると、長期で使用しても「耐性」が生まれないため、薬の量を調節しながら長い期間、安全に使用できます。 また、『アミティーザ』は自発的なお通じを促すため排便時の負担も少なく、腹痛などを起こしにくいことも優れた点の一つです。 通常、それを1日2回服用するため、1日あたり322円かかります。 これは、既存の下剤と比べるとかなり高額です。 薬剤師としてのアドバイス:1日2回、朝食後と夕食後で服用する 『アミティーザ』の用法は、1日2回、朝食後と夕食後で指定されています。 食後が指定されているのは、悪心の副作用を軽減するためです1。 こういった理由から、他の下剤のように、寝る前に1回服用したり、お通じのない時に頓服で使用するといった使い方はできません。 しかし、が明確ではありません1。 そのため、定められた用法から外れた不規則な服用をすると、睡眠中や通勤途中など、厄介な時間帯に便意を催す恐れもあります。 こうした点から、現時点では『アミティーザ』の頓服は不適と考えるのが妥当です。 ほか 利益相反 COI 特定の製薬企業との利害関係、開示すべき利益相反関係にある製薬企業は一切ありません。