手首 骨 名前 - 手・手のひらの正しい名称-全体や部位ごとの名称を図で解説

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手関節捻挫 お使いのブラウザはインライン フレームをサポートしていないか、またはインライン フレームを表示しないように設定されています。 尚、当サイトの画像等をご利用の際には、必ず「秋元接骨院HPより転用」と明示してください。 しかし、この外傷を甘く見ると後に思わぬ障害を続発させることがあります。 このページでは、手関節捻挫の構造と機能の概要、手関節捻挫に関する基礎項目、関連する傷病などについて解説します。 解剖学的に体の位置や向きを表す用語が決められています。 解説の上でも重要ですので、ここでは手関節に関係する解剖学的な位置や向きを示す用語の基本事項を解説します。 (1) 背側と掌側 手の甲(てのこう)のことを手背(しゅはい)といい、手の平(てのひら)のことを手掌(しゅしょう)といいます。 従って手の甲、すなわち手背と同じ面を背側(はいそく)といい、手の平、すなわち手掌と同じ面を掌側(しょうそく)といいます。 尚、掌側は前側と同じ意味で、また背側は後側と同じ意味となり、解剖学や医学の文献では解説場面により双方を使い分けています。 (2) 橈側と尺側 解剖学的には、手の平を正面に向けた姿勢が基本肢位となります。 従って手の外側は親指側ということになります。 しかし、手の向きは手の平を返すことで小指側が見かけ上外側に変わってしまいます。 そこで解剖学的には、手の親指と同じ側にある前腕の橈骨(とうこつ)と、手の小指と同じ側にある前腕の尺骨(しゃっこつ)を基準にし、橈骨側や橈骨方向を表す意味の橈側(とうそく)と尺骨側や尺骨方向を表す意味の尺側(しゃくそく)という名称を使用しています。 尚、文献などによっては橈側を外側、尺側を内側として解説しているものもあります。 (3) 近位と遠位 身体の四肢では、任意の位置から指先に向かう方向や、任意の位置より指先に近い側のことを遠位(えんい)といい、その逆で体幹に向かう方向や、任意の位置より体幹に近い側を近位(きんい)といいます。 手関節をよく見ると、骨の出っ張りや筋(すじ)などが観察されますが、これらが身体中の何という部分なのかが分かると、手関節の外傷や障害を診察する上で重要な判断材料になります。 この様に、体表から内部の組織の存在位置を判断する手段を体表解剖学といいます。 以下に代表的な体表解剖学的部分名称の例を挙げます。 この2本の筋の内、背側寄りの筋が長母指伸筋腱(ちょうぼししんきんけん)といい、母指を伸ばす(伸展)側に動かします。 また、もう一方の掌側寄りの筋を長母指外転筋腱(ちょうぼしがいてんきんけん)といい、母指をじゃんけんのパーの状態に開く動作(これを外転といいます)を行う働きがあります。 これは小指を伸ばす(伸展)側に動かす腱です。 この出っ張りを尺骨頭といいます。 この尺骨頭は、尺骨の末梢側の先端にあたります。 また、この尺骨頭を 側面になぞっていくと小さな出っ張りを触れると思います。 この出っ張りを尺骨形状突起(しゃっこつけいじょうとっき)といい、靱帯の付着部になっています。 この骨隆起をリスター結節といいます。 リスター結節の尺側にある小さな溝は長母指伸筋腱の通り道となっています。 続いて橈骨の背側から橈側面になぞっていくと側方に小さく突出した骨隆起を触れます。 この突起を橈骨茎状突起といいます。 この橈骨茎状突起には橈側側副靱帯が付着します。 この皺を手首皮線(てくびひせん)といいます。 この2本の手首皮線の内、遠位側を遠位手首皮線(または伸筋皮膚線)といい、近位側を近位手首皮線といいます。 遠位手首皮線は手根中央関節と一致する皺で、近位手首皮線は橈骨手根関節と一致する皺となります。 また近位手首皮線の橈側には橈骨茎状突起を触れることができ、そこから背側面になぞっていくとリスター結節という骨の隆起を触知できます。 さらに尺側にはいわゆる「くるぶし」といわれている尺骨頭の隆起が有り、そこから尺側面になぞると尺骨茎状突起という小さな骨隆起を触れることができます。 この母指球は、手指の対立運動に働く母指対立筋(ぼしたいりつきん)と、母指を外転する短母趾外転筋(たんぼしがいてんきん)、母指を屈曲する短母趾屈筋(たんぼしくっきん)、母指の対立運動や屈曲を補助する母指内転筋(ぼしないてんきん)で構成されています。 一方、小指側にも母指球よりもやや小さいふくらみがあります。 これを小指球といいます。 小指球は、小指を外転する小指外転筋(しょうしがいてんきん)、小指を屈曲する短小指屈筋(たんしょうしくっきん)、母指との対立運動を行う小指対立筋(しょうしたいりつきん)で構成されています。 この筋を長掌筋腱(ちょうしょうきんけん)といいます。 また、そのすぐ橈側に現れる筋が橈側手根屈筋腱(とうそくしゅこんくっきんけん)です。 どちらも手関節を屈曲する作用があります。 掌側には2~4本の皺(皮膚線)が見られますが、人により、あるいは同じ個人でも左右でその数が異なります。 この皮膚線の内、遠位の2本を特に手首皮線(てくびひせん)といい、最も遠位に位置するものを遠位手首皮線または屈筋皮膚線といい、隣接する皮膚線を近位手首皮線といいいます。 遠位手首皮線は手根中央関節の運動に一致して生じる皺で、近位手首皮線は橈骨手根関節の運動に一致して生じる皺です。 遠位手首皮線の中央よりやや橈側で皮線よりわずかに遠位に骨隆起を触知できます。 これは舟状骨の結節となります。 この舟状骨結節より若干遠位にはかなり小さな骨隆起を触知します。 こちらは大菱形骨の結節です。 遠位手首皮線の尺側端の遠位に触知できる骨隆起は豆状骨です。 その豆状骨から斜め中央へ辿ると小さな骨隆起を触知できます。 それは有鉤骨の掌側面に突出した骨隆起で有鉤骨鉤(ゆうこうこつこう)となります。 遠位手首皮線の中央から遠位方向へ骨隆起の間に溝があるのが触知できます。 この溝は手根管(しゅこんかん)と呼ばれます。 手根管は溝を形成する周囲の手根骨と、その溝の天井を成す屈筋支帯(くっきんしたい)と呼ばれる線維帯でトンネル状の通路を形成しています。 この手根管の中を正中神経や前腕から起こる手指屈筋の腱などが通っています。 余談ですが、手根骨や橈骨遠位端の骨折、あるいは手根骨の脱臼などで、この手根管の溝が狭くなったり変形した場合、あるいは手根管内に腫瘍や血腫などを生じた場合などでは手根管内の内圧が高まるため、管内を通る組織は圧迫され、正中神経麻痺などの神経障害や手部の循環・代謝障害などを引き起こすことがあります。 この病態を手根管症候群といいます。 (3) 手関節橈側の体表解剖 手関節を橈側面で見ると、母指を外転して手を開いた状態にしたときに2本の腱が浮き上がって明確に腱を観察できます。 この2本の腱の内、橈骨背側から斜めに母指に向かう腱が長母指伸筋腱、一方の橈側面で橈骨茎状突起から母指に向かっているのが長母指外転筋腱です。 長母指伸筋腱と長母指外転筋腱の間に窪みができますが、この窪みを解剖学的嗅ぎタバコ入れ(anatomical Snuff box)、あるいはスナッフボックスといいます。 スナッフボックス内の遠位手首皮線辺りで舟状骨体部を触知できます。 この部位は舟状骨骨折の限局性圧痛を触知できる部位として知られており、スナッフボックスに限局した圧痛や腫脹が出現している場合は舟状骨骨折を疑います。 高齢者や膠原病患者などでは長母指伸筋腱断裂を起こすことがありますが、断裂を生ずると右画像の様に手を開いても長母指伸筋腱が浮き上がるような腱の張りは見られず、母指は軽度屈曲して真っすぐに伸展することができなくなります。 長母指外転筋腱に好発する腱鞘炎(de Quervain 病)では、長母指外転筋腱の遠位手首皮線から近位手首皮線の辺りで圧痛や腫脹が出現し、母指を屈曲した状態で手関節を尺屈すると疼痛を誘発するフィンケルテストで陽性を示します。 手関節周囲にある骨には8個の手根骨(しゅこんこつ)、橈骨、尺骨があります。 手根骨は近位列と遠位列にそれぞれ4個ずつあります。 近位列の手根骨には、橈側から 舟状骨(しゅうじょうこつ)、月状骨(げつじょうこつ)、三角骨(さんかくこつ)、豆状骨(とうじょうこつ)があり、一方遠位列には、大菱形骨(だいりょうけいこつ)、小菱形骨(しょうりょうけいこつ)、有頭骨(ゆうとうこつ)、有鉤骨(ゆうこうこつ)があります。 手関節は、橈骨手根関節 (とうこつしゅこんかんせつ)、手根中央関節(しゅこんちゅうおうかんせつ)の2つからなる複合関節です。 この2つの関節の複合運動により、手関節は広い可動域を得ています。 尚、尺骨は橈骨と靱帯結合(じんたいけつごう)により遠位橈尺関節(えんいとうしゃくかんせつ)を形成していますが、尺骨と手根骨との間には三角線維軟骨 (さんかくせんいなんこつ)が介在しているため、尺骨は手関節を構成する骨には含まれません。 ただし、尺骨と手根骨の間で靱帯性の連結があり、三角線維軟骨と共に手関節の運動機能に重要な役割を担っています。 (1) 橈骨手根関節(とうこつしゅこんかんせつ) 橈骨手根関節は近位手根関節とも言われ、橈骨と三角線維軟骨複合体の関節円板で関節窩(かんせつか)を形成し、一方の関節頭(かんせつとう)を手根骨の近位列の舟状骨、月状骨、三角骨で構成 する関節です。 文献によっては橈骨関節面と接触しない三角骨を橈骨手根関節に含まない場合がありますが、三角線維軟骨複合体の関節円板を関節構成体に含んで考えると、三角骨と関節円板との間で、その接触面が関節運動を行っています。 この凸面を形成する側を関節頭といい、一方の凹面を形成する側を関節窩といいます。 この様な凸面と凹面による連結は、関節面の接触面積を大きくし、また関節連結の安定性を高めています。 (2) 手根中央関節(しゅこんちゅうおうかんせつ) 手根中央関節は遠位手根関節とも言われ、手根骨の近位列の舟状骨、月状骨、三角骨と、手根骨の遠位列の大菱形骨、小菱形骨、有頭骨、有鉤骨との間で構成される関節です。 近位列の舟状骨、月状骨、三角骨で凹形を形成し、手根中央関節の関節窩の役割を担います。 一方の遠位列は、特に小菱形骨、有頭骨、有鉤骨で近位列の凹形に適合する凸形を形成し、手根中央関節の関節頭の役割を担います。 右手関節を橈側より見たレントゲン写真 右手関節背側からみたレントゲン写真正面像 (3) 手の運動に係わるその他の関節 手関節の運動に係るその他の関節には、手根骨近位列間や手根骨遠位列間の隣接する手根骨で形成する手根骨間関節(しゅこんこつかんかんせつ)や、種子骨である豆状骨と三角骨との間の運動を行う豆状三角骨関節(とうじょうさんかくこつかんせつ)、手のひらを返す運動を行う遠位橈尺関節(えんいとうしゃくかんせつ) と近位橈尺関節(きんいとうしゃくかんせつ)があります。 手根骨間関節は、近位列の舟状骨と月状骨間、月状骨と三角骨間、遠位列の大菱形骨と小菱形骨間、小菱形骨と有頭骨間、有頭骨と有鉤骨間のそれぞれ隣接する手根骨間の関節のことで、僅かなスライド運動や離開、回旋など行って、手関節運動や手指の運動を補助しています。 豆状三角骨関節は、尺側手根屈筋の種子骨として存在している豆状骨が、尺側手根屈筋の腱の運動に連携して僅かな可動をする関節です。 遠位橈尺関節は手の関節では無く前腕の関節で、肘に近い近位橈尺関節と連携して前腕の回旋運動を担います。 前腕の回旋運動とは、手の平を返す運動で、回旋方向により回内 (かいない)、回外(かいがい)といいます。 この動作を前腕の回外といい、左画像の回外位の状態が最大回外位になります。 逆に左画像の 回外位姿勢から右画像の回内位姿勢へ手のひらが動いた場合。 この動作を前腕の回内といい、右画像の回内位状態が最大回内位の状態になります。 尚、真ん中の画像の手のひらが垂直になった状態を中間位といいます。 前腕の回旋運動の可動域は、それぞれ中間位より回外位へ90゚、中間位より回内位へ85゚が正常値です。 (画像右では、90゚に見えますが、体から肘が離れたために見かけ上90゚に達しています。 個人差はありますが、一般的に肘を体にしっかり着けた状態で行うと、ほとんどの方が85゚ぐらいとなります。 ) 手関節を構成する橈骨、尺骨、手根骨の連結を担う靱帯は、その存在位置の観点から背側靱帯、掌側靱帯、手根骨間靱帯の3つに大別されます。 尚、手関節の靭帯や手根骨間の靱帯は 、手部に分布する関節包などのその他の線維組織と共に、非常に小さな範囲にびっしりと張り巡らされているため、個々の靱帯を特定するのがたいへん難しい作業である上に、人によ ってその走行や形状が様々であるため、文献により記載情報が様々で統一されていない状況です。 従ってここでは比較的多くの文献で標準的に表記されている靱帯の解説に留めます。 尚、 文献により尺側手根側副靱帯や内側側副靱帯と記載されている場合があります。 また背側線維は後部線維ともいわれています。 また、さらに大菱形骨や第1中手骨へ線維が伸びているため、それらを含めて外側側副靱帯と呼ばれることもあります。 尚、 文献により橈側手根側副靱帯と記載されている場合があります。 また、背側線維は後部線維ともいわれています。 橈骨舟状骨線維束 橈骨と舟状骨の間を支持する靱帯で、背側橈骨手根靱帯の中では最も外側に位置しています。 橈骨月状骨線維束 橈骨と月状骨の間を支持する靱帯で、背側橈骨手根靱帯の中央に位置します。 橈骨三角骨線維束 橈骨と三角骨の間を支持する靱帯で、背側橈骨手根靱帯の中では最も内側に位置する線維束です。 文献によっては背側手根横走靱帯と記載されているものもあります。 また、三角骨と鉤状骨の間には三角鉤状靱帯 (さんかくこうじょうじんたい)が付着しています。 橈骨と尺骨の間には背側橈尺靱帯(はいそくとうしゃくじんたい)が遠位橈尺関節の背側を補強しています。 尚、 文献により尺側手根側副靱帯や内側側副靱帯と記載されていることがあります。 また掌側線維は前部線維ともいわれます。 外側手根側副靱帯の背側線維と比較して、掌側線維は厚みがある強靭な靱帯です。 尚、 文献により橈側手根側副靱帯や外側側副靱帯と記載されていることがあります。 また掌側線維は前部線維ともいわれています。 橈骨舟状有頭骨線維束 (橈骨舟状有頭骨靱帯) 橈骨と舟状骨・有頭骨の間を支持する線維束で、掌側橈骨手根靱帯の中で最も外側に位置します。 橈骨舟状有頭骨靱帯 (とうこつしゅうじょうゆうとうこつじんたい)は手関節の中でも最も重要な靱帯の1つで、舟状骨の運動をコントロールする役割を持つとされています。 この靱帯が外傷などにより断裂すると舟状骨の遠位端が掌側に回転した状態で脱臼(舟状月状骨解離-舟状骨回転亜脱臼)を起します。 長橈骨月状骨線維束 (長橈骨月状骨靱帯) 掌側において橈骨と月状骨の間を結ぶ靱帯の内、外側のやや長い靱帯が長橈骨月状骨靱帯(ちょうとうこつげつじょうこつじんたい)です。 文献によってはその線維が三角骨まで達して 、橈骨三角骨靱帯(とうこつさんかくこつじんたい)となっている場合があります。 骨格を構成する組織は個人により違いがあることは珍しくないことで、そのような靱帯構成をしている場合もあるようです。 短橈骨月状骨線維束 (橈骨月状骨靱帯) 橈骨と月状骨の間を結ぶ線維束で、掌側橈骨手根靱帯の中では最も内側に位置する比較的短い線維束です。 この靱帯は橈骨手根関節の関節包(かんせつほう)内部 で橈骨手根靱帯の中では比較的深層に位置します。 一般的に背側には尺骨手根靱帯に相当する靱帯が無いため、掌側を明記せず単に尺骨手根靱帯と表記している文献もあります。 この靱帯は以下の三部で構成されています。 尺骨有頭骨線維束(尺骨有頭骨靱帯) 尺骨遠位端掌側面から有頭骨掌側面を結ぶ線維束です。 この靱帯は比較的強靭な靱帯で手根中央関節を補強し、その運動に関与します。 尺骨三角骨線維束(尺骨三角骨靱帯) 尺骨遠位端掌側面内側から三角骨掌側面を結ぶ線維束です。 この靱帯は内側手根側副靱帯掌側線維と平行するように位置し、三角線維軟骨複合体(TFCC)を構成する靭帯として知られています。 尺骨月状骨線維束 (尺骨月状骨靱帯) 尺骨遠位端掌側面外側から月状骨に付着する比較的短い靱帯です。 尺骨三角骨線維束と共に三角線維軟骨複合体(TFCC)を構成する靭帯として知られています。 手根中央関節の運動に関与し、またその支持性を高める役割があります。 文献により放線状手根靱帯と記載されている場合や、 三角靱帯と記載される場合があります。 また、外側線維束を舟状有頭骨靱帯、内側線維束を有頭三角骨靱帯として個々の固有名で記載されている場合があります。 その他に手根中央関節の動きの制御と支持性向上のために、外側には舟状大菱形骨靱帯があり、一方内側には三角有鉤骨靱帯があります。 尚、月状骨近位辺縁には靱帯が密に付着していますが、遠位辺縁にはほとんど靱帯の支持が無く力学的弱点となっています。 この靱帯支持の無い部分は掌側だけでは無く、背側や深部においても同様で、この力学手的ウィークポイントともいえる部分をPoirier空隙といい月状骨周囲脱臼の多い理由として指摘されています。 (3) 手根骨連結深部に位置する手根間靱帯 手の骨格を縦割りにして深部を観察した略図が右図となります。 近位手根骨間では、舟状骨と月状骨間、および月状骨と三角骨間を結ぶ骨間手根間靱帯があります。 また、遠位手根骨間では、小菱形骨と有頭骨間、及び有頭骨と有鉤骨間に骨間手根骨間靱帯があります。 ただし、大菱形骨と小菱形骨間には、ほとんどの文献で記載が無く、深部には大菱形骨-小菱形骨間の骨間手根間靱帯は無いようです。 従ってこの手根骨間では、やや表層に位置する骨間手根間靱帯掌側線維と背側線維で連結を維持しています。 深部では、近位列と遠位列を結ぶ靭帯は外側側副靱帯と内側側副靱帯に限られ、特に月状骨と有頭骨、舟状骨と有頭骨間の靭帯が無いため、他の手根骨間の連結と比較して脆弱であり、舟状骨回転亜脱臼や月状骨周囲脱臼などを生ずる間接的要因といえます。 特に月状骨、有頭骨間は表層での連結も乏しいためにPoirier空隙と呼ばれる力学的ウィークポイントとなっています。 尺骨と手根骨の間には三角線維軟骨複合体があります。 この組織は、尺骨遠位端関節面の遠位に位置し関節円板を形成する三角線維軟骨と、尺骨茎状突起の遠位に位置し半月様軟骨を形成するメニスカス類似体を靱帯性線維で連結した複合体組織で、橈骨遠位端関節面と共に橈骨手根関節の関節窩を形成し、その運動の円滑性と緩衝性を高める役割を果しています。 三角線維軟骨は、右図縦断面では薄く平たい束に見えますが、横断面で見ると三角形やそれに近い楕円形の円板を形成しています。 また、三角線維軟骨は、その橈側で遠位橈尺靱帯の一部からなる線維で橈骨と結合し、尺側は尺骨茎状突起とメニスカス類似体に結合しています。 メニスカス類似体は、一般的に立体半月形、あるいはやや三角柱状の形状をした線維軟骨で、また人によっては不整形な形状を呈するものもあります。 メニスカス類似体はその遠位で内側手根側副靱帯の一部からなる線維で三角骨と結合し、近位で尺骨茎状突起と三角線維軟骨に結合しています。 手関節の運動は橈骨手根関節と手根中央関節の複合運動から成り、基本動作は背屈、掌屈、橈屈、尺屈の4つとなります。 また前腕の橈尺関節による回旋運動が加わることで、かなり複雑な運動が可能になっています。 (1) 背屈と掌屈運動 手関節を背側へ曲げる動作を背屈(はいくつ)といい、掌側へ曲げる動作を掌屈(しょうくつ)といいます。 日本整形外科学会の関節可動域参考角度では、背屈0~70゚、掌屈0~90゚とされています。 即ち一般的な最大可動角度は背屈70゚、掌屈90゚となっています。 実際にはその最大可動角度は、自動運動で背屈 、掌屈共に80゚前後が最も多く見られる可動域です。 また他動的に押し付けると90゚以上曲げられることがほとんどです。 この背屈と掌屈運動の可動域は、橈骨手根関節と手根中央関節の複合運動により得られるもので、例えば最大可動域を80゚とすると、背屈運動では橈骨手根関節が可動域全体の約41%の33゚、手根中央関節が約59%の47゚の可動性を受け持っています。 一方、掌屈運動では、橈骨手根関節が可動域全体の約59%の47゚、手根中央関節が約41%の33゚を受け持っており、その比率が逆転しています。 以下に体表から見た手関節の掌屈・背屈運動可動域と、解剖学的に骨格の動きから見た橈骨手根関節と手根中央関節の掌屈・背屈運動の様子を図解しています。 体表からみた可動域の計測では橈骨と第2中手骨を基準とします。 一方、エックス線などにより実際の骨格で運動可動性を見る場合は橈骨、月状骨、有頭骨を基準に観察します。 (2) 橈屈と尺屈運動 手関節を橈側へ曲げる動作を橈屈(とうくつ)といい、尺側へ曲げる動作を尺屈(しゃっくつ)といいます。 日本整形外科学会の関節可動域参考角度では、橈屈0~25゚、尺屈0~55゚とされています。 臨床的にもこの可動範囲はほぼ同様です。 ただし、この可動範囲は背屈、掌屈0゚の位置でのもので、背屈もしくは掌屈するほど靱帯の緊張により 、この橈屈、尺屈の可動範囲は制限されます。 右図のように、橈屈動作では舟状骨が橈骨関節面との接触により制限されるため橈屈の可動域は尺屈よりも著しく狭くなっています。 手関節捻挫は、手を突く、引っ張る、押す、重いものを持ち上げるなどの動作で、過剰な背屈や掌屈、あるいは尺屈や回旋を強いられた時に起こります。 手関節を構成する靱帯は比較的強力なため、少々の外力で捻挫をしても回復が早い場合が多いのですが、強い外力や衝撃による損傷では靱帯断裂を伴った手根骨の配列異常を起こしたり、手根骨脱臼や靱帯付着部の剥離骨折(はくりこっせつ)などを起こします。 手関節捻挫を発生幾転により大別すると、背屈捻挫(はいくつねんざ)、掌屈捻挫(しょうくつねんざ)、尺屈捻挫(しゃっくつねんざ)に分けられます。 また、これらの発生幾転で、骨折や脱臼、関節軟骨損傷などを生ずることもあり、単純捻挫との鑑別診断が重要となります。 以下に発生機転から分類した手関節捻挫について解説します。 転倒などで手を突いて手関節が背屈強制されたとき、あるいはバーベル運動や重い荷物などを持ち上げる動作で手関節が過背屈されたときなどに起ります。 過背屈により掌側橈骨手根靱帯や月状有頭骨靱帯が過伸展損傷されます。 さらに靱帯が過伸展されて断裂を生ずると、舟状骨の亜脱臼や月状骨周囲脱臼を起すこともあります。 また、転倒して手を突いたときに手関節の背屈角度が90度以上に背屈強制されると橈骨遠位端背側縁と舟状骨が衝突し、舟状骨骨折や橈骨遠位端部骨折を生ずることもあるので、骨折の合併に注意が必要です。 その他に、手関節背屈捻挫時に尺側に圧力や捻転力が加えられた場合の外傷性TFCC(三角線維軟骨複合体)損傷などが上げられます。 以下に手関節背屈捻挫により生ずる病態の種類とその症状や治療法などについて解説します。 尚、手関節背屈捻挫による外傷性TFCC損傷については、手関節尺屈捻挫の項で解説します。 (1) (しょうそくとうこつしゅこんじんたいそんしょう)と骨間手根間靱帯損傷 (こっかんしゅこんかんじんたいそんしょう) 病態 手関節の過背屈により掌側橈骨手根靱帯(しょうそくとうこつしゅこんじんたい)が過伸展されます。 また、手関節背屈位で地面や床などに手を突いて痛めると、手を突いた衝撃と橈骨を介して加わる体重の圧力により近位手根骨の骨間が押し広げられて舟状月状骨間や月状三角骨間などの骨間手根間靱帯 (こっかんしゅこんかんじんたい)が引き伸ばされます。 靱帯が引き伸ばされても、微細な損傷や僅かな部分断裂に留まれば、単純な捻挫となります。 著しい靱帯断裂を生ずると、舟状月状骨間解離による舟状骨回転亜脱臼や月状骨周囲脱臼、あるいは月状骨脱臼を起します。 症状 単純な捻挫の場合は、手関節背屈時の疼痛、手関節掌側の橈骨手根関節間隙や舟状骨結節周囲の圧痛、及び腫脹が観察されます。 患部の舟状骨結節に検者の母指を置き、手首を掴むように把持した状態で、母指で舟状骨を背側へ押しながら手関節を尺屈・橈屈の繰り返しをすると、舟状骨にクリック音を触知し、疼痛を訴える場合は舟状月状骨間解離の疑いがあります。 また、検者の両手で患部の舟状骨と月状骨をそれぞれ掴むように把持し、舟状骨を掌側から背側へ押し上げた時に、舟状骨が背側へ逸脱するような動きと共に患者が疼痛を訴える場合も舟状月状骨間の靱帯(SL靱帯)が断裂し、舟状月状骨間解離の疑いがあります(Scapholunate ballotment test)。 治療と予後 包帯、副子による固定を1週~10日ぐらい施行します。 受傷から4~5日は湿布や消炎鎮痛剤の投与も有効です。 固定を除去した後も負傷日から起算して2~3週は重いものを持ったり、力を使うような動作は禁忌で、それ以外の軽い日常動作で違和感無く動かせるようになるまで様子を見ることが肝心です。 著しい靱帯断裂や舟状月状骨解離などの疑いがある場合は、整形外科で画像検査を要します。 予後は良好で、1ヶ月以上経過しても手関節運動に著しい支障があるようならば手根不安定症や手根骨の亜脱臼などを疑います。 手関節捻挫の包帯固定の一例 (2) (しゅうじょうげつじょうこつかんかいり) 病態 舟状骨と月状骨の間を連結する舟状月状骨靱帯の断裂により、舟状骨が亜脱臼して舟状骨と月状骨の間隔が異常に解離した状態です。 舟状月状骨靱帯の断裂のみでは、解離の程度が小さく明確な症状が現れないため捻挫として診断されることがあります。 しかし、舟状月状骨靱帯の断裂に加えて橈骨舟状有頭骨靱帯の断裂を生ずると、舟状骨の遠位端が掌側へ回転した状態で亜脱臼を起します。 症状 舟状骨と月状骨間に圧痛があり、患側の舟状骨結節は健側と比較して掌側へ突出しており、その突出した舟状骨結節を背側方向へ押し付けた状態で手関節の橈屈-尺屈運動を繰り返すとポキポキと轢音(れきおん)を触知します (Scaphoid shift test)。 また、手関節運動に際し舟状骨の弾発現象が観察されることがあります。 X線検査では、側面像で舟状骨の近位端が掌屈し、一方の月状骨が背屈した画像が見られ、舟状骨と月状骨の長軸線でなす角(SL角)が70度以上を呈します。 正面像では舟状骨と月状骨の間隙が正常よりも開いていることが観察されます。 また、舟状骨は正常な場合と比較して正面像では短縮して見え、舟状骨近位に輪のような輪郭がくっきりと現れます。 これは舟状骨の掌屈偏位により舟状骨結節部分がこの様に画像に描出されるためで、皮質骨のリング像(cortical ring sign)といわれます。 治療と予後 治療は整形外科により行われます。 掌屈した舟状骨を徒手整復した位置でK-ワイヤー(Kirschner鋼線)による固定をする場合と、手術による靱帯修復が施行される場合があります。 また、捻挫と診断されて数ヶ月以上見逃されていた陳旧例では、着脱可能な固定装具で運動方向の制限をした上で、対症療法を中心とした治療が処方され、経過を観察します。 固定装具療法など手術によらない方法で経過観察を行った場合では、治療の効果で疼痛の消退や手関節の運動機能の改善が得られるようであれば、日常生活動作がある程度可能になるまでの間、整形外科の管理下で、リハビリテーション科や接骨院などによる理学療法が施行されます。 一方、機能回復の得られない陳旧例や、スポーツの復帰を希望する場合などでは整形外科にて手術 による靱帯再建が施行されます。 また、かなり長期間放置されて変形性関節症を生じている場合で、疼痛や機能障害による著しい苦痛を訴える場合は、関節固定術や手根骨近位列摘出術などの手術的処置が選択されることもあります。 予後は、受傷して直ぐに適切な処置が成されていれば比較的良好です。 一方、陳旧例では変形性関節症に至る確率が高くなり、慢性的疼痛や手関節機能不全に陥ることがあります。 (3) (げつじょうこつしゅういだっきゅう)と月状骨脱臼(げつじょうこつだっきゅう) 病態 手関節背屈位で手掌を突いた際に、月状骨を連結する靱帯を損傷し、有頭骨が遠位手根列を伴って背側に脱臼した状態を月状骨周囲脱臼といいます。 この時、月状骨はやや掌屈しつつも、ほぼ正常位置に残っています。 一方、同様の外傷で月状骨が 有頭骨に押し出されるようにして掌側に脱臼し 、有頭骨がほぼ橈骨と並列する位置に残った状態が月状骨脱臼となります。 月状骨周囲脱臼は、舟状月状骨間靱帯の損傷に、月状骨と有頭骨間の関節包や月状骨と三角骨間の靱帯の損傷が加わることで起こります。 また、月状骨脱臼はさらに背側橈骨手根靱帯の損傷が加わることで起こります。 症状 手根部を中心とした手関節の腫脹と疼痛、手根中央部及びその周囲の圧痛、手関節の可動域制限などが観察されます。 レントゲンによる側面像では、中手骨-有頭骨-月状骨-橈骨のアライメントを観察し、月状骨と橈骨の位置関係は正常だが、有頭骨が背側へ逸脱(有頭骨背側脱臼)している場合、月状骨周囲脱臼と診断されます。 一方、月状骨が橈骨や有頭骨との位置関係より掌側へ逸脱(月状骨掌側脱臼)した場合が月状骨脱臼(月状骨掌側脱臼)と診断されます。 治療と予後 治療は整形外科にて施行されます。 脱臼した有頭骨、もしくは月状骨を徒手的に整復しK-ワイヤーなどで固定する場合と、靱帯修復術などの手術的治療を施行される場合があり、状態に応じて選択されます。 徒手整復では、月状骨周囲脱臼で有頭骨が背側に脱臼している場合は、患側の肘を直角に曲げた姿勢で上腕を固定し、2指(人差し指)と3指(中指)を長軸方向に時間を掛けて持続牽引する方法で施行されます。 この時、背側に脱臼した有頭骨を徒手的に押し込む操作や、有頭骨を圧迫しつつ手関節を背屈して整復する操作が施行されることもあります。 一方、月状骨掌側脱臼の場合は、上記と同様の持続牽引をしながら掌側に脱臼した月状骨を押し込む操作や、月状骨を圧迫しつつ手関節を掌屈して整復する操作などが施行されます。 これら徒手整復で脱臼した手根骨が整復されれば、K-ワイヤーなどによる経皮的固定や副子もしくはギブスによる外固定で、保存的に治療が施行されます。 徒手整復が不可能であった場合は、手術による整復と靱帯修復術が施行されることになります。 予後は、受傷直後より適切に処置が施行されていれば比較的良好で日常生活上は問題無い状態に回復します。 しかし、整復処置を受けるまでに1週間以上経過している場合は、整復処置が困難になることが多く慢性的疼痛や機能不全などの後遺症が残り、その後変形性関節症に至るものが多いようです。 (4) (けいしゅうじょうこつげつじょうこつだっきゅう) 病態 月状骨周囲脱臼に舟状骨骨折が伴ったものを経舟状骨月状骨周囲脱臼といいます。 接頭文字の経は骨を縦断 、もしくは縦断する線、すなわち骨折や骨折線を意味しており、英語では横断や横切るなどを意味する「trans」が接頭語として着いています。 (trans-scaphoid perilunate dislocation) 月状骨周囲脱臼では月状骨が橈骨遠位端関節面との位置関係を保持した状態、即ちほぼ正常な位置にあり、有頭骨が月状骨に乗り上げるように背側に脱臼しています。


余談ですが、その他の骨折としてChauffer ショフール 骨折というのがあります。

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この部位は舟状骨骨折の限局性圧痛を触知できる部位として知られており、スナッフボックスに限局した圧痛や腫脹が出現している場合は舟状骨骨折を疑います。

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これらの骨同士で力のやり取りをしているので、 力が直接かかる部分が大きくなっています。

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ヒッチハイカー変形・・・(親指がヒッチハイクするときに合図する指の形に変形) 参考文献: 病気がみえる vol. この力を受け止めるためには、広い面である方が有利です。

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2 涓婅厱楠ㄥ 鍐� 涓婇鐐庛伄娌荤檪鏂规硶銇紵 3 鑲樸倰銇ゃ亜銇熴仺銇嶃伀鐥涖個锛� 3. 手根骨は近位列と遠位列にそれぞれ4個ずつあります。

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そのため、2(示指)〜5(小指)は• 骨折は下の画像のような折れ方なのですが、かつて自動車運転手(Chauffer)がエンジン始動時にクランクの逆回転で橈骨背側を強打したためこの名前が付けられました。

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親指を伸展する2本の伸筋腱のうちの短母指伸筋腱の腱鞘炎です。

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橈骨骨折(・幹部骨折)• この靱帯は以下の三部で構成されています。

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この出っ張りを尺骨形状突起(しゃっこつけいじょうとっき)といい、靱帯の付着部になっています。

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これが「左第3指中手骨骨折」であれば、左手の中指の近位にある中手骨を骨折したんだなって理解できるはずです。

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【手関節の手の平側の筋肉(浅層)】 【手関節の手の平側の筋肉(中間層)】 【手関節の手の平側の筋肉(深層)】 【手関節の手背側の筋肉(浅層)】 【手関節の手背側の筋肉(深層)】 手首の筋肉の特徴は 筋肉は小さいが長い腱があるということです。

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