エリクソン 発達 段階 - 【精神分析】人は年齢ごとに成長するための課題がある【エリクソンの発達段階論】

エリクソン 発達 段階 - 【精神分析】人は年齢ごとに成長するための課題がある【エリクソンの発達段階論】

エリクソン 発達 段階 - エリクソンの「発達段階」を知ろう。年齢別「発達課題」はクリアできてる?

エリク・H・エリクソン(Erik Homburger Erikson)は、1902年にドイツで生まれた精神分析家です。 第二次世界大戦中にアメリカに亡命し、同国内で研究を重ねて米国で最も影響力のある精神分析家の一人となりました。 特に、アイデンティティ(自我)の概念や発達心理学において、精神分析学者として有名なフロイトの理論を発展させたとしてよく知られています。 日本でも、エリクソンは保育士や学校の先生なら知らない人はいないくらい、保育士試験や教員採用試験にも頻出する、とても有名な人物です。 また、文部科学省による学習指導要領は、子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題を「乳幼児期」「学童期」「青年前期(中学校)」「青年中期(高等学校)」の4段階に分けて挙げているのですが、実はこれもエリクソンの発達理論を元に作成されているのだそうです。 エリクソンによれば、人間の成長は下記の8段階に分けて考えられます。 1:乳児期 2:幼児期 3:遊戯期 4:学童期 5:思春期・青年期 6:成人期 7:壮年期 8:老年期 ライフサイクル論では、各段階において、プラスの力(発達課題)とネガティブな力(危機)が対(vs)になっており、その両方の関係性が人として発達していくのに大きく影響するとされています。 なので、プラスの面だけ習得する、ネガティブな面だけ習得するということではありません。 また、ネガティブな力を克服することでプラスの力にもなり得るし、プラスの力は各段階以降に取得することも可能だとエリクソンは説いています。 発達課題は、かみ砕いて言えば各段階で乗り越えるべきテーマといえるでしょう。 特に乳児期から思春期・青年期までの発達段階には、保護者の適切なサポートも重要です。 それぞれの発達段階について、目安となる年齢とともに詳しく見ていきましょう。 幼児期は1歳6カ月~4歳頃を指します。 この時期の子どもは、身体・運動能力もさらに発達し、自由に歩けるようになるなど、自分の意思で動けるようになります。 さらに、言語能力の発達に伴い、自分の意思や欲求を他者に伝えられるようになります。 一方で、しつけなどを通じてルールを学んで社会性を身に付けていく時期でもあります。 発達課題は「自律性 対 恥」です。 他者との生活において自分をコントロールすることができるようになること、すなわち「自律性」を身に付けていく一方、できないことを「恥」ととらえて自信をなくしてしまう可能性もあります。 トイレトレーニングを例えにするとわかりやすいのですが、自分でおしっこ・うんちをすることをコントロールできるようになり、自律性を習得します。 しかしうまくできない場合、それを恥ずかしいと思い、さらにはできないことを他者に知られたくないという羞恥の思いが芽生えます。 この段階でも、自分を肯定的に捉え、自律性というプラス面が、「恥・羞恥」というネガティブ面を上回ることが重要とされています。 5~12歳、おおまかにいえば小学校時代がこの学童期に当たります。 この時期の発達課題は「勤勉さ 対 劣等感」。 この頃の過ごし方が、社会に出てからの勤勉な生き方の基盤を作ります。 また、この頃に「自分はできない」という劣等感を抱いてしまうと、その後の人生にマイナスの影響を与えます。 幼稚園までと違い、小学校に入ると勉強の授業や宿題に取り組むことになりますが、学校で与えられた課題をきちんとこなしていくことが自信につながります。 周りの大人にはそれをサポートするため、一方的に叱るのではなく、できたらほめる・適切なアドバイスをするなどの対応が求められます。 また、勉強だけでなく同年代の仲間と道具や知識、体験を共有することが、将来の社会的な行動の基礎となります。 自分とは違うタイプのたくさんの友だちと関わることで、集団や社会のルールを守るという勤勉性が身についていきます。 12~18歳頃の青年期に分類されます。 日本では中学生、高校生にあたる、思春期の頃ですね。 この頃の発達課題は「アイデンティティ 対 アイデンティティの混乱」です。 アイデンティティ(identity)とは、エリクソンの造語で、日本語で自己同一性(自我同一性)ともいわれます。 シンプルに言えば、自分とはどういう人間であるかを知ること。 自分が他人にどう見られているかということに関心を持つとともに、自分自身を客観的に見つめ、自分の価値や能力とともに短所も認識していきます。 それまでは将来の夢が「プリンセス」や「サッカー選手」だったのが、より具体的になるのもこの頃です。 青年期は大人になるまでの猶予期間として社会的責任が免除された中、自己の生きがいを求めることが許されます。 一方、アイデンティティを確立できず、自己嫌悪感と無力感を持ち、自らの人生において責任のある主観的選択ができなくなる状態がアイデンティティの混乱(拡散)です。 現代では、青年期にアイデンティティを確立できず、社会的責任の猶予期間を引き延ばす「モラトリアム人間」が増えているともいわれます。 アイデンティティを確立するために必要なのは、価値観を共有できる親密な友人や尊敬する師の存在。 親との会話はそれまでよりも減少しますが、気持ちはつながっていますので、温かく見守ることが大切です。 少し広いですが、18~40歳頃が初期成人期。 エリクソンによると、この時期の発達課題は「親密性 対 孤立」です。 就職し、社会に価値を生み出すようになったとき、その生産性を高めるのが他の人との親密な関係です。 職場の同僚や仕事仲間に恵まれ、彼らと信頼し合ういい人間関係を築くことで、本当に満足のいく仕事を達成することができます。 また、プライベートで異性と出会い、結婚して家庭を持ち、子育てをすることも親密性に当たります。 どんなに優れたアーティストでも、作品を受け取る相手もいない、社会的に完全に孤立した状態では、いい作品は生み出せません。 他者と親密な関係を持つことで心が安定し、より社会に貢献できるようになります。


子どもへの接し方を変える必要を感じたり、親としてのあり方に迷ったりしたときは、本記事でご紹介したエリクソンの発達段階説を、ぜひ参考にしてみてください。

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各発達段階における乗り越えるべき危機は、肯定的な側面と、否定的な側面があります。

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また、介護をする家族の疲労度にも注意していく必要があります。

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児童期の幅は大きく低学年は幼児っぽさが残っており、小学3~5年生はギャングエイジという仲間意識を身に付ける年齢であり、スポーツではゴールデンエイジと言って最も伸びる時期でもある。

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性役割の理解• 当たり前ですが、乳児期は養育者がいなければ生きていけません。

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うつ病になった人が多い家系に生まれるとうつ病になりやすくなるよ~て感じです。

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青年期に限ったことではないものの、これらの健康問題には看護師だけでなく、多職種で取り組む必要があります。

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