ジョーカー 町山 - ジョーカー (映画)

ジョーカー 町山 - 映画「ジョーカー/JOKER」考察:ラストシーンが最大のオチ。80年代ではなく現代の狂った世の中をジョークにしている理由(ネタバレ)|植原正太郎 グリーンズCOO|note

ジョーカー 町山 - 『ジョーカー』はなぜ無視できない作品なのか?賛否の議論を考察

映画視聴前の前情報として、また、映画を見た後の解説や考察レビューとして是非ご参考ください。 TBSラジオたまむすびでラジオ音源を聞いて頂くか、書き起こし全文をご覧頂くか、この記事の1番最後を見て頂く事で判明します。 引用: 『ジョーカー』町山さんの評価とは (町山智浩) 今日はですね、今日ご紹介する映画はあのベネチア国際映画祭で最高賞、金獅子賞を受賞した大問題作『ジョーカー』をお送りします。 〜音楽〜 (町山智浩) はい。 今の曲は、これかっこいいですねぇ。 クリームというエリック・クラプトンがいたですね、バンドの『White Room』という歌なんですけども。 これがね、この『ジョーカー』の中で超かっこよく流れますから。 お楽しみに。 それで、ジョーカーというのは『バットマン』シリーズの最悪の悪役なんですよ。 ジョーカーっていうのはジョークを言う人ですから道化師、ピエロの格好をしてるんですけども。 まあ、これがなぜ最悪かっていうと、普通、敵って、なんか武器を持っていたり超能力を持っているじゃないですか。 こういう漫画の敵って。 だから強いとか。 ジョーカーって何の能力もないんですよ。 この人ただの人なんです。 スーパーパワーとか、ものすごい力とかですね一切持っていないんです。 この人がなぜ強いのか?っと言うと、全く目的がないからなんですよ。 (赤江珠緒) そうか。 バットマンだから、動機がよくわからないっていうね。 (町山智浩) 動機がないんですよジョーカーって。 ないんですよ。 色んな人をたくさん殺したりテロを起こしたりするんですけど、その目的がゼロなんですよ、彼の場合。 だから、まず、先に察知する事ができない。 行動の予測がつかない。 自分の利益にならないものだから、トラックできない、おっかけられないんですよ。 お金とかを得ないから。 (赤江珠緒) うんうん。 (町山智浩) ただただ大量の人を殺して、世の中を騒ぎに陥れて、人々の良心とかを試していくというだけの事をするのがジョーカーなんですね。 (山里亮太) 良心を試していくんだ・・。 ジョーカーは、残忍な行為の目的がゼロ (町山智浩) 人々の良心を試す、だから『ダークナイト』の中で出てくるじゃないですか。 船に爆弾を仕掛けて、2つの船に。 ひとつの船には善良な市民、ひとつの船には死刑囚が乗ってて。 互いの船に爆弾があって、爆弾のスイッチを互いの人たちに持たせると。 自分が生き残るために、善良な人たちがスイッチを押すのかどうか。 それは、善良な人たちに殺人をさせるという。 もしそれで彼らが自分の命を救うためにその、人を殺したならば、彼らみんな罪人になってしまうわけですよ。 それを強制させるという。 それに目的はないんですよ。 ただ、嫌がらせ。 (笑) (赤江珠緒) ほんとですよね〜。 (山里亮太) 恐ろしいな。。 (町山智浩) 恐ろしい敵なんですよ。 で、彼自身は自分が死ぬのを全然怖がっていないから。 (山里亮太) はぁ〜・・1番怖いですね。。 (町山智浩) 1番怖いんですよ。 究極のテロリストなんですね、ジョーカーっていうのは。 で、ジョーカーって言うのはジョークを言う人で、「それは全部ジョークなんだよ」って言うんですよ。 そういう事やって「なんのためにやっているんだよ!」って言うと、「ジョークさ」って言うんですよ。 (赤江珠緒) うわぁ、タチが悪いよー! 引用: バットマンシリーズ最高の敵 (町山智浩) そう。 「面白いでしょ?」って言うんですよ。 だからすっごい凶悪な敵がジョーカーなんで、今まで『バットマン』シリーズの中では最高の敵としてですね、特に『ダークナイト』ではこのジョーカーを演じたヒース・レジャーという俳優さんがですね、その完全にモラルのないジョーカーを演じる事によって、まあ精神を病んで、死に至ったと言われてるんですよ。 (赤江珠緒) そうですよね〜うん。 (町山智浩) で、死後、アカデミー助演男優賞を受賞しましたね。 (赤江珠緒) はぁ〜。。 (町山智浩) 命を削るような、完全にやっていくうちに狂気の中に入っていくような恐ろしいキャラクターなんですけども。 そのジョーカーがどうしてジョーカーになったのか、という物語が今回の新作『ジョーカー』なんですね。 で、これがですね、出てくるジョーカーはアーサーというのが本名で。 この話の中では。 彼は心優しい男なんですよね。 (赤江珠緒) うわ、そっかぁ。。 (町山智浩) そこからスタートなんです。 ホアキン・フェニックスというリバー・フェニックスの弟さんがね、演じてるんですけれども。 でもね、あまり売れないんですよ。 スタンダップコメディアンって意地悪な所がないと。。 (山里亮太) そうか。 皮肉を言ったり。。 (町山智浩) そう。 差別的な事を言ったりとか、人をバカにしないとウケないんで。 それができないんですよ、毒がないんですよ、優しい男だから。 (赤江珠緒) ちょっと毒を持っていないとダメなんだ。 どんどん追い込まれていくジョーカー (町山智浩) 彼自身はピエロをやって子供たちを楽しませているんですよ。 で、それはうまくいっている、優しい男だから。 で家に帰ると貧乏なんだけども、病気のお母さんを面倒を見ているんですよ、1人で。 そう、いいやつなんですよ。 所がいいやつだから周りにどんどんどんどんいじめられて、どんどん追い込まれていくんですよ。 (山里亮太) 悲しい・・ (赤江珠緒) わーっ。。 (町山智浩) そう、悲しいんですよ。 で、彼自身はちょっと障害があってですね。 「トゥレット症候群」というのをご存知ですか? (赤江珠緒) ごめんなさい。 わからないです。 (町山智浩) ドラマとかにもよく出てくるんですけども、汚言症と言われてるやつで、やっちゃいけない事とか言っちゃいけない事に限って言ってしまう病気なんですね。 (赤江珠緒) ああ!はい!そうですね。 言葉とかもね。 はいはいはい。 (町山智浩) だからお葬式に行くと思わず笑い出してしまうとか、ある人に、まぁ身体に特徴のある人とかを見るとその人の悪い事を思わず言ってしまうっていう。 (赤江珠緒) そういう病気があるという事は聞きました。 (町山智浩) そう。 その病気で彼は、アーサーという男は、おかしくない時とか笑っちゃいけない時に笑っちゃうという病気なんですよ。 (赤江珠緒) はーっ・・! 引用: アーサーは汚言症 (町山智浩) それでよく「何笑ってんだ、コノヤロー!」ってボコボコにされる訳。 ただ、薬があるんで、薬をいつも飲んでるんですよ。 それを抑えてるんですけど、だんだんとその貧しさの中で追い込まれて、母親も病気になって、その医療費であるとか、その彼自身の薬代とかが払えなくなってくるんですよ。 で、またその時に政治家がいまして、その政治家がですね、金持ち優遇の政治をして、まぁ貧乏な人たちの保険でカバーできる医療品とかが少なくなってくるんですよ。 で彼が薬を飲めなくなったらどんどん笑っていくし、母親はどんどん体も悪くなっていくし。 その貧しさの中で追い詰められていくんですね。 という。 これどう考えても同情する話なんですよ。 (山里亮太) そうですよねぇ。。 (町山智浩) ジョーカーに同情するなんて!(笑) (山里亮太) ほんとですね。。 (町山智浩) だから見ているうちに観客は、みんな、ジョーカーの中に入っていくんですよ。 一体化していくっていう、非常に危険な映画ですよね。 (赤江珠緒) うわあ、本当だ。 (山里亮太) だってそっからジョーカーは、悪い事をするわけだから。 ダークの中でもかなりトップクラスに悪い事をやりますもんね。 (町山智浩) トップクラスで。 全く理解不能な悪と言われて、純粋悪とか悪魔のようなものだっていう風に言われていたんですね。 人間の良心とか善悪を揺さぶるために来たサタンだという風に言われていたんですよ。 今回は、彼の中にみんな観客が入っていくんですよ。 (山里亮太) えーっ。 でも確かに今の入口だったら確かにそうだな、「仕方ないじゃん」ってなっちゃう。 (町山智浩) で、その彼の事をいじめる政治家がいまして。 非常に悪い金持ち優遇の政策で、その政治家はもともとお金持ちなんですよ。 お金持ちの大富豪が政治家になりましたっ!誰でしょう? (赤江珠緒) あぁ、よくありますね、それね。 ああ、トランプさん? (町山智浩) 今の大統領かと思ったら、その人の名前は、下の名字が「ウェイン」っていうんですよ。 (赤江珠緒) ウェイン?? お金持ちの大富豪が政治家に。 その名前は・・? (町山智浩) バットマンの本名は? (赤江珠緒) えっ!バットマン?えっ! (山里亮太) バットマンの本名なんだっけ? (町山智浩) はい。 まあいいです、そんな感じで。 (笑)これ以上は言いません。 彼を苦しめるのは。 貧困層を。 で、とにかくこのホアキン・フェニックスが最初真面目な男が、どんどんどんどんと追い詰められて、少しずつ精神に崩壊していくという演技がすごすぎるんで、アカデミー主演男優賞を取るだろうと。 言われています。 ただね、命がけの演技ですよね。 引用: ホアキン・フェニックス、命がけの演技 (赤江珠緒) ホアキンさんは大丈夫なんですか? (町山智浩) ホアキンさん、たぶん大丈夫だと思います。 この人、最近こういう役ばっかりなんですよ。 (笑)最近、いつも変なんで。 あのー、いつもの仕事。 (笑) (山里亮太) 通常営業?(笑) (町山智浩) 通常営業なんですよ。 ただね、面白いのはね、この人自身が一種のジョーカーだったんですよ。 あのね、ホアキン・フェニックスは俳優として非常に評価されていたんですけど、2009年に突然「俳優を辞める」って言ったんですよ。 「俳優を辞めてラッパーになる」って言い出したんですよ、突然。 で、本当に仕事全部、断っちゃったんですよ、1年ぐらい。 で、もう何もしないでですね、本当にあった仕事を全部断ったんですよ。 で、テレビソニー、まぁトークショーに呼び出されて出たんですよ、深夜のトークショーに。 で、トークショーの司会者はデヴィッド・レターマンっていう人なんですけども、「引退して、ねぇ、ラッパーになるって言ってるんだけども、どうしたの?」って心配して聞いたんですね。 そしたら「わっかんない。 」って答えたんですよ。 「えっ、どうして俳優を辞めるのか、わからないの?」「わかんない。 」って言ったんですよ。 (赤江珠緒) 大丈夫?? (町山智浩) だからもう、それ、生放送みたいな感じなんですよ。 だからみんな「本当にヤベえ!ホアキン、ヤベえ!」っていう感じになったんですよ。 その後も完全に異様な行動ばっかりで。 ベン・スティラーっていう俳優さんがいるんですけど、友達なんですね。 それでものすごく心配をして、わざわざホアキンの家に行って「どうしたんだ俺、心配だよ」って言っても「「知らねえ。 」みたいな感じで。 (山里亮太) ちょっと色んな心配が増えてきましたよ。 (町山智浩) それで次々と暴力事件とかを起こして、それでラッパーとしてステージに上がったんですけども、ものすごく下手なんですよラップが。 で、客がヤジったら客と殴り合いしたり。 めちゃくちゃになったんですよ。 で、「ホアキンは何かがあって壊れちゃったんだ」って。 みんな、すごく心配をしたんですよ。 というのは、お兄さんのリバー・フェニックスがドラッグのオーバードーズで亡くなってるんですよ。 で、フェニックス兄弟っていうのは元々カルトのお父さんとお母さんが新興宗教団体にいて、普通とは違う育てられ方をしたので、トラウマを負っていると言われているんですよ。 (赤江珠緒) へぇー! 容疑者ホアキン・フェニックス (町山智浩) だから、まあそういった事でお兄さんの事とかもあるし、だからみんな、ホアキンの事を心配したんですよ。 芸能界中というか、世界中が心配をしたんですよ。 「あんなに素晴らしい役者なのに、どうしたんだ?」って言っていたら、そのおかしくなったのを全部を撮った『容疑者ホアキン・フェニックス』っていうドキュメンタリー映画が公開されたんですよ。 (赤江珠緒) えっ?うん。 (町山智浩) 実は、それは壮大なドッキリだったんです。 (山里亮太) おおおおおーーっ!! (赤江珠緒) ええええーっ!! (町山智浩) ホアキン・フェニックスは、おかしくなったふりをして、で、監督がケイシー・アフレックという友人なんですけど。 その2人だけが知ってたんですよ、「おかしくない」っていう事を。 (赤江珠緒) その心配してきた友達とかもみんな巻き込んで? (町山智浩) 巻き込んで、それをビデオに撮って、テレビに出たり、ファンとかが心配してたり、ファンと殴り合ったりするのを全部ビデオに撮って『容疑者ホアキン・フェニックス』というドキュメンタリー映画にして公開して、壮大なドッキリだったんです、それが。 (山里亮太) へー!ふざけるねえ! (赤江珠緒) えーっもう本当ー!! (町山智浩) 「ふざけるな!ジョークとしてひどすぎるだろ!」と。 みんな心配したのに。 「ジョークだよ!」って言ったんだけど、それはバッドジョークだろ?と。 だから、ジョーカーなんですよ、この人は! (山里亮太) はははははは! (赤江珠緒) ジョーカーの部分ありますね。 (笑) 引用: ホアキン・フェニックスは悪質なジョーカー (町山智浩) 本当のジョーカーなんですよ。 悪質なジョーカーなんですよ。 でもね、それがすごく評判が悪くて。 みんな怒って。 (赤江珠緒) あ、でしょうね。 (町山智浩) デヴィッド・レターマンなんて本当に怒って。 「私の番組をジョークに利用したのか!」って。 本っ当に怒ったんですよ。 賠償を請求をしようか?みたいな話にもなって。 もう顰蹙(ひんしゅく)をすごく買ったんですけども、その後にホアキン・フェニックスは次々とですね『ザ・マスター』とかですね『ゴールデン・リバー』とかですね、へんてこな、頭がどうかしちゃいました系の、どこか遠くに行ってしまいました系の演技を連発するんですよ。 で、「すげえすげえ!」って「もうホアキン、やっぱりおかしいな」って思ってたら、『ジョーカー』なんですよ。 (赤江珠緒) はー! (町山智浩) ものすごく長い振り!(笑) (赤江珠緒) もう、長い役作りみたいな?(笑) (町山智浩) ものすごく長い役作り。 (笑) (山里亮太) ここに照準を絞っていたんじゃないかと言うくらい。 (笑) (町山智浩) 全てが伏線だったのか?っていうね。 ものすごい事をやっているなと。 思いましたね。 (山里亮太) へぇーーっ!集大成だ、本当に。 やばいやつの。 ホアキン・フェニックスの集大成 (町山智浩) 集大成ですよ。 だからこの映画がすごいのはね、トークショーに出るんですよ、この、ジョーカーが。 (赤江珠緒) えっジョーカーが? (町山智浩) この『ジョーカー』という映画の中でジョーカーはトークショーに出るんですよ。 それまで前振りだった、ホアキンがトークショーでやらかしたのも前振りだったんですよ。 (山里亮太) あっ!!ぅおい!!(笑) (赤江珠緒) えーーっ! (町山智浩) だからどっちが先なのかわからないけども。 (笑)で、そのトークショーの司会者がロバート・デ・ニーロなんですね。 で、ロバート・デ・ニーロは昔、トークショーの司会者に。 トークショーの司会者っていうのはコメディアンがやるんですけども、憧れたスタンダップコメディアンがトークショーの司会者を誘拐して「テレビに出させろ!」って言うっていう映画がありまして。 『キング・オブ・コメディ』っていう映画なんですけども。 キングオブコメディっていうグループ、いたじゃないですか。 (山里亮太) いましたいました! (町山智浩) そこから取っているんですよ。 (山里亮太) あっそうなんですね! 引用: キング・オブ・コメディ (町山智浩) そう。 キング・オブ・コメディになりたい男が、トークショーの司会者の、1番の、だからタモリさんみたいな人を誘拐して「俺をテレビに出させろ!」っていう映画があったんですよ。 『キング・オブ・コメディ』っていう。 それの「出させろ!」っていう売れないコメディアンの役をやっていたのがロバート・デ・ニーロで。 それが今回の『ジョーカー』ではトークショーの司会者の超売れっ子コメディアン。 (赤江珠緒) あっはははっ!あぁ、そうなんだ、へぇ〜! (町山智浩) で、そいつに向かって「俺はコメディアンになりたいんだ!」って言っているのがジョーカーという、ものすごく複雑な事をやっていて、自分でも言っているうちに何が何だかわからなくなるぐらい複雑な事をやっていて、この『ジョーカー』っていう物語自体が非常に悪質なジョークのような映画になっているんですよ。 (山里亮太) へぇーー! (町山智浩) それもすごいと思いますよ。 で、とにかく悲惨なんですね。 このホアキン扮するジョーカーの生涯というのは、半生というのは。 で、その中でもみんなを笑わせようと思っていたんですけども、突然もう限界に達して切れるんですよ彼は。 「もうこれは限界だ!」っていう所で。 で、ジョーカーとして生まれ変わるんですよ。 その時に彼が言うセリフというのが「俺は、俺の人生、ずっと悲劇だと思っていたよ。 でも今気がついたんだ。 これははたから見れば喜劇なんだよな」って言うんですね。 (赤江珠緒) はーーっ。。 切ない言葉ですね。。 (町山智浩) 切ない言葉なんだけども、このセリフはあの喜劇王チャップリンの言葉が元になっているんですよ。 チャップリンは、昔言ったんですよ。 同じ事でも、それをクローズアップでその人の顔を撮ると、それは悲劇になるんだと。 たとえばバナナの皮で滑って転ぶと。 いうのは、その本人の顔を撮影すると痛そうで泣いてて惨めで。 それは、悲劇でしょ?自分でも失敗すると本当に悲しいじゃないですか。 本当に泣きたくなる時があるじゃないですか。 でも、それを遠くから撮影するとお笑いなんですよ。 (赤江珠緒) そうですねぇ。 (町山智浩) その人の心はわからないから。 「ああ、滑って転んでやがる。 バッカでー!」って。 チャップリンは、「同じ人生をクローズアップで撮れば、近くに行って、その人の心がわかるように撮れば悲劇だし、遠くから笑いものすれば喜劇なんだ」って言ったんですよ。 (赤江珠緒) はぁー!それはその通りだ!はい。 (町山智浩) それはね、チャップリンの『モダン・タイムス』っていう映画なんですよ。 で、今流れている音楽がこれ、マイケル・ジャクソンの『Smile』っていう歌なんですけども。 これは『モダン・タイムス』っていうチャップリンの映画で彼が作曲した曲に歌詞を載せてるんですね。 それは「辛い時こそ笑おうよ」って言う。 「スマイルしようよ」って言う歌なんですけどもそれは。 その『モダン・タイムス』っていう映画はタイトルは「近代社会」っていう意味なんですけども、もう貧困層の労働者であるチャップリンがですね、色んな仕事をするんですよ、工場で働いたり、もう色んな仕事をするんですけど、何をやってもうまくいかないんですよ。 で、全ての仕事が最低賃金の仕事だから、とにかく機械のように働かされさせられて、クリエイティビティも何もない、ただただ黙々と働く、もう本当にもうどん底の仕事をやっていく中で、それでどんどんどんどんうまくいかなくて追い詰められていって、それでチャップリンは精神が壊れちゃうっていう話なんですよ。 それを聞くと完全な悲劇じゃないですか。 今の格差社会にも通じる。 所がチャップリンはそれをコメディとして描いているんですよ。 チャップリンは恐ろしくて悲しい話を喜劇にした (山里亮太) はーーっ・・!引きで見ると。。 (町山智浩) そう!チャップリンのすごさは、ものすごく恐ろしくて悲しい話を喜劇にしたっていう事なんですよ。 で、それがこの映画の元になっているんですよ『ジョーカー』は。 (赤江珠緒) えーーーっ! (町山智浩) それを喜劇ではなく、悲劇として見ているんです。 (赤江珠緒) 喜劇ではなく、今度は悲劇としてね。 へーっ!でもこれでも、見ている人としてはね、ジョーカーっていう最悪の犯罪者の心理をそこまで中まで入り込んじゃった場合、これどうしたらいいんだ?っていう。。 (町山智浩) ジョーカーに一体化するんですよ! (赤江珠緒) へーーっ! (町山智浩) 顔にメイクをして。。 (赤江珠緒) しているのは町山さんですけども。 (笑)トークショーで。 (町山智浩) 全ての物を笑い飛ばすんですよ。 「この世はジョークだ!」って。 (山里亮太) こういう上映会ありそう、でもなんか、ジョーカーメイクの。 (町山智浩) そう。 そういう怖い話なんですよ。 あまりにも世の中がひどいから、怒ってる、もう場合じゃないと。 もう笑うしかないよ。 この世の中はみんなひどいじゃないかと。 金持ちが威張っていて、貧乏人は消費税を払わされて。 法人税が安くて。 こんなの笑い事でしょう?そういう人たちを政治家をみんなが選んで、消費税を払って、これ笑い事ですよ。 わーーって笑うしかないんだよっていうね。 (赤江珠緒) わーっ、その心理、たるや。。 (町山智浩) だからまさにこの10月の消費税増税に突入する時こその映画ですよ。 『ジョーカー』は。 この世の中は笑い事ですよ!お笑いですよ!もう世界中で起こっている格差社会の事ですよ。 (赤江珠緒) それ(消費税増税)日本だけの話ですけども。 (笑)そうか。 喜劇と悲劇、世界中のね。 表裏一体という所も。 (町山智浩) そう。 だから危険な映画なんですよ、これは! (赤江珠緒) そうですか〜。 (山里亮太) ジョーカーに感情移入するとは思わなかった! (町山智浩) ものすごい危険な映画なんですよ。 だからアカデミー賞を取るかどうかわからない。 危険すぎて!「みんなジョーカーになろうぜ!」っていう映画だから。 超ヤバい映画。 (赤江珠緒) 10月4日公開でございます。 (山里亮太) 見るな〜!次、だから、町山さんに会う時に俺は真っ白な顔で会うからな。 お笑い芸人だから。 (赤江珠緒) そうね、すぐに染まっていく可能性あるもんね。 (町山智浩) 本当は悲しい話なんですよ。 クローズアップで見るとピエロの目の所にはちっちゃく涙が描いてあるんですよ。 「Tears of Clown」っていうんですけどね、でも近くにいかなければその涙は見る事はできないんですよ。 道化師の涙。 (赤江珠緒) という事で町山さん、『ジョーカー』ご紹介頂きましたが。


評価 [ ] 興行成績 [ ] 10月4日に公開され、アメリカでは公開初日からの3日間で9,620万2,337ドルを記録。

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そこでふと気づいたことがある。

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28歳の若さでした。

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彼は迷える子羊で、ただ単に愛情が足りなかっただけなのだ、と」 この論争を受け、IGNはフィリップス監督とフェニックスに彼らの意見を聞いた。

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一瞬にしてゴッサムシティはピエロに扮した市民の暴動によって混沌と化した。

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また町山が「この映画にはもっと大きな原作がありまして」と言って挙げたのは、フランスの小説家ヴィクトル・ユゴー原作のサイレント映画「笑う男」。

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